胡蘆巴はマメ科の一年生草木のTrigonella
Foenum-graecum L.の種子です。マメ科の植物ですので、果実はサヤ状で、その中にハブ茶によく似た種子が十数個入っています。
中国の安徽(あんき)省、河南(かなん)省、四川(しせん)省などの冷涼な所で栽培されています。しかし、胡の字があるように、胡瓜や胡麻のように胡の国から伝来した生薬のようです。
既にエジプト、ギリシャ、ローマ時代から薬用とされていたことが記録に残っています。インドでも古くから用いられ、中国に伝来したのは清代末期頃とされ、使用された歴史の比較的浅いものといえます。
胡蘆巴は補腎の作用と命門の要薬として使われています。腎と命門というのは、左右の腎臓のことを指したもので、全身に満ちあふれる精気を生んでいるところであるため、これを補するということは、やはり強精・強壮作用を大いに期待して用いられたものとうかがえます。特有な芳香を持ち、香辛料としても用いられます。
「中国強壮生薬の話」(株式会社 世界保健通信社)より
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